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  • 2024.12.16
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システム収納に最適な突板(つきいた)の特徴と活用方法

システム収納を作成する際、素材選びは収納の見た目や機能性を大きく左右します。その中でも、**突板(つきいた)**は、天然木の美しさとコストパフォーマンスを両立できる素材として注目されています。この記事では、突板の基本情報や特徴、システム収納での活用方法について詳しくご紹介します。

突板(つきいた)とは?
突板とは、天然木を薄くスライスして作られた木材シートのことを指します。一般的には、厚さ0.2~0.6mm程度で製造され、合板やMDF(中密度繊維板)などの基材に貼り付けて使用されます。見た目は天然木そのものでありながら、コストや環境への配慮を実現できる点が大きな特徴です。

突板の特徴とメリット
1. 天然木の質感を再現
突板は天然木を使用しているため、木目や風合いが非常にリアルです。無垢材に比べると厚さは薄いものの、見た目や触り心地はほとんど変わりません。

2. コストパフォーマンスが高い
無垢材と比較すると、少ない材料で多くの面積をカバーできるため、コストを抑えることができます。システム収納のように広い面積を使う場面では特に経済的です。

3. 安定性が高い
無垢材は湿度や温度の変化によって反りや割れが発生しやすいですが、突板は基材に貼り付けることでこれらの問題を大幅に軽減します。そのため、システム収納に使用しても長期間美しい状態を保つことができます。

4. 環境に優しい
突板は薄くスライスするため、一つの木材から多くの突板を生産できます。無垢材よりも少ない木材資源で済むため、環境保護の観点からも優れています。

5. カスタマイズ性
突板は様々な樹種から作られるため、好みに応じて色や木目の種類を選べます。ウォールナット、オーク、メープル、チェリーなど、多彩な選択肢があります。

突板のデメリット
突板には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点もあります。

表面が薄いため傷に弱い
 無垢材と比べると表面が薄いため、深い傷がついた場合は補修が難しい場合があります。

再仕上げが難しい
 突板は表面が薄いので、無垢材のように削って再仕上げすることは困難です。そのため、日常的なメンテナンスが重要です。

基材の影響を受ける
 基材の品質が低いと、全体の耐久性や使用感が劣る場合があります。信頼できるメーカーや業者を選ぶことが大切です。

突板のシステム収納での活用方法
1. 扉やフロントパネルに使用
突板は、システム収納の扉やフロントパネルに使用されることが多いです。天然木の風合いを生かしつつ、コストを抑えて高級感のある仕上がりを実現できます。

2. 棚板や引き出しの表面材として
棚板や引き出しの表面に突板を使用することで、収納全体が統一感のあるデザインになります。また、木目の方向や色調を合わせることで、一体感のある美しい収納を作ることが可能です。

3. 壁面収納のアクセントに
壁面収納の一部に突板を使うことで、デザイン性が高まり、空間全体に温かみや落ち着きが生まれます。例えば、リビング収納のテレビボード部分にウォールナットの突板を使用すれば、モダンで洗練された印象を与えられます。

突板のメンテナンス方法
突板を使用したシステム収納を長く美しい状態で保つためには、日常的なメンテナンスが重要です。

柔らかい布での乾拭き
 埃や汚れは柔らかい布で乾拭きするのが基本です。水拭きは避けましょう。

中性洗剤での軽い掃除
 汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を使用して拭き取ります。その後、乾いた布でしっかり水分を拭き取ることが大切です。

直射日光を避ける
 突板は直射日光に長時間さらされると色褪せする可能性があります。設置場所を選ぶ際には注意しましょう。

まとめ
突板は、天然木の風合いを生かしつつ、コストパフォーマンスや安定性を兼ね備えた優れた素材です。システム収納の素材として使用することで、デザイン性と実用性を両立させた収納が実現できます。環境にも優しく、多彩なカスタマイズが可能な突板は、現代のインテリアデザインにおいて非常に魅力的な選択肢です。

もしシステム収納を作る際に素材選びで悩んでいるなら、ぜひ突板を検討してみてください。自然の温かみと機能性を兼ね備えた収納が、日々の暮らしをより豊かにしてくれるでしょう。


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