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  • 2025.04.07
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収納のドア(観音扉)の建て付けと注意事項

収納家具の中でも多くの場面で使われているのが「観音扉(かんのんとびら)」タイプの収納です。左右に開く構造は使い勝手がよく、キッチンやリビング、洗面所などさまざまな場所で活躍しています。

しかし、使い続けるうちに「扉がずれて閉まらない」「開閉時に引っかかる」などの不具合が発生することも。そこで今回は、観音扉の建て付けに関する基礎知識と、トラブルを避けるための注意点について解説します。

観音扉の構造と特徴

観音扉は、中央で開閉する2枚の扉から構成されます。以下のような特徴があります:

左右対称で見た目がすっきり

開口部が広く、物の出し入れがしやすい

扉が当たらないように丁寧な調整が必要

蝶番(ちょうつがい)や丁番(ちょうばん)と呼ばれる金具で本体と接続されており、扉の動きを支える重要なパーツとなっています。

建て付けのポイント

観音扉のスムーズな開閉や美しい見た目を保つには、以下の建て付けポイントが重要です。

1. 水平・垂直の確認

扉が水平・垂直になっているかを確認しましょう。

わずかな傾きでも、閉まりにくさや隙間の原因になります。

2. 隙間のバランス調整

両扉の隙間が均等であることが理想です。

隙間が偏っていると、閉じたときの見た目が悪くなるだけでなく、開閉時の干渉にもつながります。

3. 丁番のネジの締め具合

緩んでいると、扉のがたつきの原因になります。

締めすぎると逆に蝶番に負荷がかかり、不具合のもとに。

よくあるトラブルと対策

1. 扉が閉まらない/浮いてくる

原因:丁番のズレ、木材の変形、床・家具本体のゆがみ

対策:丁番の微調整機能を活用して位置を調整。

2. 扉同士がぶつかる/擦れる

原因:取付位置のズレ、地震や長期使用によるゆがみ

対策:扉の位置を調整し、当たらないよう再設置。

3. 開け閉めが重い/ギシギシ音がする

原因:蝶番にゴミやホコリが詰まっている、潤滑不足

対策:パーツクリーナーで掃除し、潤滑剤を適量使用。

建て付け調整の際の注意事項

1. 電動工具の使用は慎重に

インパクトドライバーは便利ですが、力が強すぎると木材や蝶番を破損させるリスクがあります。

最後の微調整は手回しドライバーで行うのがおすすめです。

2. 複数回に分けて少しずつ調整

一度に大きく動かすと、かえってズレが大きくなることがあります。

数ミリ単位でこまめにチェックしながら調整しましょう。

3. 季節による木材の伸縮にも注意

木材は湿度により膨張・収縮します。梅雨時と冬場で建て付けの感覚が変わることもあるため、定期的な確認が重要です。

まとめ

観音扉の収納は見た目も使い勝手も優れていますが、建て付けが悪いと日々のストレスにつながります。正しく調整することで、長く快適に使い続けることができます。

✅ 扉の水平・垂直と隙間をチェック
✅ 丁番の締め具合を確認・調整
✅ 不具合が出たら早めの対処

高崎市内でもリフォームやDIYに取り組む家庭が増えています。ご自宅の観音扉、ぜひ一度見直してみてください!


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